Epilogue


そんなこんなで旅は終了。

帰り、那覇の空港で、またあのかわいい2人組が
飛行機に乗り込む後ろ姿を見かける。
さようなら〜
と、心の中で。
長崎へ帰るんだって。
もしまた偶然にも、これを見てたらうれしいけどね。
それはないかなぁ。

そして私たちも飛行機にのって。

東京に帰ってきました。

竹富島でたくさんしゃべったおばあが
「石垣も東京もそんなにかわらないさ〜ぁ」
そのときは心の中で、
「いや、東京のがだいぶ都会だよ」
っておもった。

でも、飛行場からバスにゆられて、
東京の街をぼーっと見ていたら、
おばあがいってたことがよくわかった。
おばあにとっては、島以外はぜ〜んぶいっしょってことなんだろね。
大切な場所はひとつなんだってこと。
考える事なく、そう思えるのがうらやましかった。

東京の街は本当にでっかくて、でも、あまりに自分の生活には
縁がない事がおおすぎて、バスの車窓から眺める高層ビルや高速道路。
きらきらしたそれらすべてに親近感もないし、知らないひとばっかりの街。
ただ、バスが見慣れた風景に近づくにつれ、なんとなくほっとしてきて、
家に戻ったら、スオンをぎゅっとしたくなった。
ただそれだけなんだけど、そんな風に日常を思う事ができるから
やっぱり旅っていいなぁ。





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